2021年07月25日・礼拝メモ
アブラハム・ヨセフの生涯
聖書箇所「使徒の働き7章1~16節」
- 先週は聖霊に満たされたステパノについて語られました。今日は最高法院での説教、見事にまとめられた弁明です。
- アブラハムが仰いだ神を要約しますと①栄光の神、②導きの神、③約束の神です。ステパノはここでは落ち着いて、丁寧に、神を心から敬う最高の栄誉を持って「栄光の神は現われた。」と言っているのです。神を冒涜したどころか、信仰の父アブラハムの生涯を展開して、栄光の神がカルデヤのウルからカナの高台まで導かれ、その高台から(東西南北を見渡し、この土地をあなたの子孫に与える)と言って約束された。しかしアブラハム100才、サラ90才の老いた体になるまで、途方もない忍耐の中におかれた。アブラハムは、神の語りかけの中で、何度も信仰を刷新され望みを持ち続け、信仰の父として歩みを崩さず遂に神と共に歩んだ。最初から完成された器ではなく、私たちに通じるような失敗を重ねつつも、平凡さの中に栄光の神を証した。
- ヨセフを通して語られた神は①夢を実現して下さる神②苦難の中で共にいて下さる神③罪を悔い改めさせて下さる神です。ヨセフの生涯は兄達に妬まれ、憎まれエジプトに奴隷として売り飛ばされました。父ヤコブには獣に食い殺されたと報告され、青年時代、苦難の中を通りましたが神の摂理により、頭角を表わしエジプトの総理大臣となり、家族を飢餓から救出します。少年時代の夢が実現し、神により兄達は罪を悔い改め「私はあなた方がエジプトに売った弟のヨセフです。私を売ったことで今、心を痛めたり自分を責めたりしないで下さい。神はあなたがたより先に私を遣わし、いのちを救うようにして下さいました。(創45:5)」ヨセフは救い主キリストの雛型です。とステパノは語った。