2021年08月01日・礼拝メモ
モーセの生涯とキリスト
聖書箇所「使徒の働き7章17~37節」
今日はアブラハム・ヨセフに続き、3番目のモーセの事が語られています。創世記から出エジプト記に至る迄には430年の時がありました。ステパノの説教によって、モーセの偉大な120年の生涯は40年ごとに3区分されます。
- 誕生から40年間。(使徒7章18~22節)成人に至るまでの 人格形成時代です。主イエス様も誕生の時にヘロデ王にいのちを狙われ、エジプトに逃れましたが、モーセの時のイスラエル奴隷民族も苦しめられ、生まれた男子の赤子はナイル川に放り込まれる時代でした。敬虔な両親の下に生まれ、かくまわれ、ナイル川に流され、何と葦の茂みの中からエジプトの王女に拾い上げられ、当時としては最高の学問と武術を身につける事が出来、40才の時に、同胞イスラエルを救う思いが抱きます。しかしその思いは同胞に受け入れられないどころか、パロ王に狙われミデアン野荒ので羊飼いとなって40年間、身を隠す事になります。
- 80才の時、モーセは、神の召命を受ける事となります。ステパノのメッセージの要点は、「だれがおまえを、指導者やさばき人として任命したのか」と一旦は拒まれたモーセを、神は、燃え尽きない炎の中から、彼に現われ、指導者また解放者として遣わしました。このモーセが「神はまた、あなた方の同胞の中から、私のような1人の預言者を起こされる(35~37節)」にまとめられています。この預言者とはイエス・キリストであり、またモーセの執り成しでした。「もし 神に選ばれた人モーセが、滅ぼそうとする激しい憤りを収めていただくために御前の破れに立たなかったなら、どうなっていたことか。(詩篇106編23節)」キリストもモーセも神と人との仲介者でした。