2023年07月30日・礼拝メモ
恐れるな、あなたを助ける
聖書箇所「イザヤ書41章8~16節」
本日もイザヤ書から回復の預言です。イスラエルの民の背教の罪によるさばき(国の滅亡と捕囚)よりの回復(クロス王による釈放と再建)。しかし、この預言は神による全世界の人々、私達への預言メッセージでもある。
Ⅰ 恐れるな・・助ける。
現代は恐れ(心配する、不安になる)を抱く要因が数多くあります。将来の世界に対し、日本に対し、自己の行き先に対し明るく希望を抱いて前進するという事よりも漠然とした恐れや不安を感じている人が多いと思います。ずっと平和が続くとは限らない。明日何があるかわからないと。イスラエルの民のように希望の無い状況にある。そんな私共に対して神様は「恐れなくて良い」なぜなら➀10節「わたしはあなたと共にいる」と。それは主が私共の苦しみ悩みに寄り添って下さる。天から見下している方ではなく私達の全てを知り、②たじろくな(困難や相手に圧倒され退いてしまう)神様は強い決意を持ち「わたしの義の右の手であなたを守る」と。それは全能の手。救いの手、勝利の手、力を現わす手です。出エジプトの時に、強き右の手を持って救い出して下さった。主は3回に渡り「わたしがあなたを助ける」と語られている。主の助けにより、その敵は滅ぼされ全く無い者のようになる」と、「どんな時にも主を信頼しよう」。
Ⅱ あなたを変貌させる(15節)
神様はイスラエルの民について・・「虫けらのヤコブ」と言っている。これは害になる虫、無価値、無力な、小さな者という意味、そしてヤコブとは、人を押しのけ、神をおしのける者の意味。しかし、そんな者をも神は助けて下さる「鋭く、新しい両刃の脱穀機」と変えて下さる。敵対勢力をみじんに打ち砕く強い勢力となる。虫けらから脱穀機への考えられない変貌です。神の前に自分が無価値である事を認めて謙る者は力ある器と変えて用いて下さる。無力な者が神の手に陥ることにより大きな働きをする。そして自分を誇らずイスラエルの聖なる神によって誇る。
Ⅲ イスラエルの聖なる者
神が「私はイスラエルの聖なる者」と自己紹介をしています。イザヤは神殿で神の臨在に触れ神の恐るべき聖さに触れた。私共の神は、イザヤの見た聖なる神である、キリストの贖いなくして御前に出る事ができない。主イエスは虫に等しい私共と同じ姿になり、私達の全ての汚れと罪深さを担って下さった。イスラエルの聖なる方が無力で無価値な虫けらのようなものを鋭く新しい脱穀機、神の器と造り変えて下さる。