2023年10月01日・礼拝メモ

御翼の下に来た祝福

聖書箇所「ルツ記1章22~2章13節」

刈り入れの秋を迎えました。今日は異邦人のルツが刈り入れの畑に導かれ、大いなる神の恵みのご計画が成された。その恵みの奧儀についてお伝えできればと思います。ルツ記は日本の戦国時代のような士師記と統一国家建立に向かうサムエル前記との谷間に咲く白百合の如き、美しいクリスチャンの記述である。3つの御言葉を通して語られている。

Ⅰ こうしてナオミは帰って来た。(1章22節)・・①どこからモアブの地からベツレヘムに飢饉が起こり、エリメレク一家は、神の御旨ではないモアブ(偶像崇拝)へ解決を求めて行った。しかし、そこで重なる不幸(夫と息子2人が亡くなる)が起こる。クリスチャンは自分の居るべき所から何が有っても離れて行ってはならないとの神の教訓。⓶しかし、人の絶望の極の時にこそ神のチャンスの時、「神はイスラエルを顧みて、パンを下さった」ベツレヘムの豊作のニュースを聞き、ナオミは郷里に帰る思いが与えられる。③誰と帰ったか、嫁のルツと。ルツの信仰は「あなたの民は、私の民、あなたの神は私の神」と、すばらしい信仰告白、「死までもナオミと共に行く」これはナオミの人格的感化による。周りに信仰の感化を与える者となろう。
Ⅱ はからずもボアズの畑へ・・無一文の異邦人ルツは、誰一落ち葉拾いしかなすすべがなかった。ユダヤの律法には、貧しい人、未亡人、孤児、外国の旅人等、世から見捨てられた人に対し「よその畑に行き、落ち葉を拾って良い」とある。神の深い愛です。ルツが自ら進んで行った畑は、はからずも有力な親戚のボアズの畑であった。人の計画を越えた神の摂理導き、背後に大きな力強い神の御手がある。私達もはからずもキリストの畑に導かれた。そして、全生涯が変わる永遠に価値ある神の家系に入られた。感謝です。
Ⅲ 神の翼の下に来た祝福(12節)ボアズは勤勉に働くルツに他の畑に行かないようにと言い、モアブ人のルツに対し、親切に至れり尽くせりの対応をし、彼女の為、神に祝福を祈った。ルツは偶像の国で富み豊かになるより、貧しくても真の神の下に身を寄せて来た。全能なる方の翼の下には慰め、癒し、護り、安息、養い、なにより贖いの十字架の恵みが有る。人の思いを越えた神の豊かな報いが有る。やがて、ルツは救い主キリストの系図に導かれる。ルツ記の目的はキリストの系図ダビデの起源を示す事でもあった。神は異邦人のいやしい者、価値無き者でも、翼の下に身を寄せる者を豊かな霊的祝福を持って報いて下さる。

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