2020年11月29日・礼拝メモ
マリヤの賛歌
聖書箇所:ルカの福音書1章39~56節
コロナ禍で世界中が苦しんだ一年間でしたが、クリスマスを迎えるに至りました。クリスマスは暗黒のなかにおいても慰めと希望の光により祝われてきました。「闇の中に住んでいた民は、大きな光を見る。死の陰の地に住んでいた者たちの上に光が昇る。(マタイ4:16)」
- 「私たちがまだ罪人であったときキリストが私たちのために死なれたことによって、神は私たちに対するご自分の愛を明らかにしておられます。」(ローマ5:8)クリスマスは何がなんでも神の愛に答えたい、そんな時でありたい。今日のテキストはクリスマスの名場面です。ルカの福音書は最も美しい言葉で書かれている福音書です。芸術家が好んで熱中する書でもあります。1~2章において、5つの賛美が献げられています。今日はマリヤの賛美(マグニフィカート)に目を留めます。
- マリヤは神に目を留める事で、本当の自分の姿を知る事ができたのです。卑しいはしためから、力ある全能者なる神を仰ぎ見る姿こそ信仰の極意です。私たちが毎日繰り返す姿勢でありたい。第一の賛美はアベマリヤ、いきなり天使が入ってきてマリヤに告げた。「おめでとう。恵まれた方。主があなたとともにおられます。」不思議な疑問で神から離れて行くのではなく、恐れ多くも神の全能を見上げ、信仰的な態度に導かれて行く。ここが素晴らしく輝いている。天使とのやりとりの中に生きた信仰、生きた服従がうかがえるのです。
マリヤの謙遜な祈り、それ以上に輝いた信仰、ダビデがゴリアテに向かうあの輝いた信仰がうかがえる。男性であったら少年ダビデの、女性であったらこの処女マリヤの信仰を学びたい。