2020年12月27日・礼拝メモ
神の僕シメオン・アンナ
聖書箇所:ルカの福音書 2章21~40節
クリスマスを越えて、2020年も後、数日で終わります。一年間を振り返って、「感無量」と言う人はだれもいないかも知れません。しかし主イエス様のお誕生に触れた人は心で表現できないほどの感動を覚えたことでしょう。エルサレムの神殿に仕えていた老聖徒シメオンとアンナに目を留めます。
- シメオン
シメオンが幼子を抱き上げて、主を褒め称えます。彼は「キリストを見るまでは決して死を見る事は無い」と聖霊に告げられていた。信仰と聖霊に満たされ、自分の生涯をキリストに委ねて歩む人には、このような使命遂行への限りない若々しい姿が読み取れます。山鳩1つがい家鳩二羽の献げ物は、貧しい人の献げ物です。そんな幼児イエス様に「私の目があなたの御救いを見た。」とは信仰者に取って、救い主を自分の心にお迎えした人の共通の体験であります。また「あなたが万人のために備えられた救いを、異邦人を照らす掲示の光を、選民イスラエルの栄光を。」どれだけ福音はあまねく世界の人々に向かって発せられている事か、その事実が賛美を通して歌われています。
- アンナ
アンナの方も同じく神殿に仕えていた女性の預言者で、84歳であった。「やもめとなり」とあります。旧約のルツ記に登場するナオミによく似ている。彼女もまた救い主の誕生をひたすら待ち望んで、神殿に仕えていた。そして遂に救い主として生まれた幼子に出会うことができたのです。その久しく主を待ち望み続けた姿勢は、忍耐し続けた信仰者の祝福の姿でしょう。